2007年03月10日

額縁寺(丁寧寺)のぐす玉













去年の11月頃、額縁寺をゆっくり散策していると、


ぐす玉を見つけました。


ぐす玉は、瑠璃色の綺麗な実の事です。


私は小さな頃、よくこの実で遊びました。


大概はおままごとに使ってました。


男の子達は鉄砲の玉などにしていました。


当たると痛かった(*_*)。


このぐす玉は、丹後地方だけの呼び名なのかなあ?


ぐす玉を見つけ、懐かしく、綺麗だな〜と
このぐす玉を写メールしてると、


優しい笑顔のおじいさんが話かけてこられた。


「何かいいものあるんかな?」

私はぐす玉の事を話した。


するとおじいさんも「そういえば、家にもたくさんあり、子供時、よく遊んだわ〜」


そのおじいさんと私はしばらく、楽しく話をした。


全く知らない方だけれど、今日はご先祖様のお墓参りに来られたそう。


そして、ぐす玉のたくさんあった家は、昔、京都の烏丸通りにあったそうで、今、市内からかなり離れて暮らしていると。


おじいさんは懐かしそうに、また話だされた。


「そのぐす玉がたくさんあった家は、私のおじいさんがご服やさんをしていてな、
まあ、よう繁盛してたんや。
そしてな、その店には、よう新撰組がきてな、私のおじいさんは、嫌がってたんや。


私「へえ〜、あの新撰組ですか?なんで、嫌ってはったんですか?」


おじいさん「そうや〜!あの新撰組や〜。」
「新撰組は、来てはいっつも、いっつも寄付してくれゆうたみたいや。
私はおじいさんから、いっつも、新撰組は、ほんまかなんって聞かされてたんやよ。」


そういうとおじいさんは大きな声で笑わはった。


「あはははっ(*^o^*)」


「いやいや、とお〜いとお〜い昔の話、貴方にはわからん話を失礼しましたな。


墓参りにきて、なんとも懐かしい気持になりました。
自分が小さな子供の頃を思いよらず、思い出しました。
ありがとうございました。」と
丁寧に笑顔で言われて、被っていたベレー帽子を脱ぎ、私にお礼をされた。


その姿がなんと素敵だったこと!


なんて、なんて、優雅なたちふるまいをされるおじいさんなんだろうと、私は思いました。

そして、私もお礼をしました。


「では、失礼します」おじいさんはそう言われて、帰ってゆかれました。


去年の秋、暖かい小春日和の日でした。


その後、京都市内で偶然にも、「阪本龍馬災難遭遇場」の石碑を見つけた時、


あの丁寧寺で出会った、紳士なおじいさんの高らかな笑い声と、ベレー帽を思い出した。

歴史は時代は、絶え間なく動いているんだな〜。

なんだか、不思議な気持になりました。




同じカテゴリー(はっぴいな日々)の記事画像
屋上ガーデン2
ビルの屋上ガーデン
天空の城 竹田城の写メあれこれ
葉桜 天空の城
天空の城 竹田城
パン・ド・ミ。雨の日に
同じカテゴリー(はっぴいな日々)の記事
 屋上ガーデン2 (2014-09-01 00:44)
 ビルの屋上ガーデン (2014-09-01 00:25)
 天空の城 竹田城の写メあれこれ (2014-05-17 21:50)
 葉桜 天空の城 (2014-05-17 21:39)
 天空の城 竹田城 (2014-05-17 21:27)
 パン・ド・ミ。雨の日に (2013-09-07 00:13)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。