起きない。
お茶の用意を十分にたのしんでいた私。
子供は、いつしか、うたた寝。
あまり気持ちよさそうなので、起こすのを待ってみる。
そして、今度はお皿に、お菓子をとりわけた。
お抹茶のあわが、ひとつふたつ、だんだん、消えていく。
若い頃、教会にお茶を習いにいっていた時、先生は、「お茶わんいっぱいに、泡立ててはいけません」って言ってはった。
それからしばらくして、親戚の叔母に習った時には「たくさん泡立てていい」と言ってはった。
私は、奥深い茶の世界は、わからないけれど、
今はお茶をたてる事を楽しんでいる。
流派も流儀もなく、ごめんなさい。
私流。
縁側に座って静かな時間をとりたい時、
ゆっくりお茶をたてる事がある。
縁側に座ると、庭の草花の、優しさをもらい、
そして小さな溝のせせらぎの音が、心を清めてくれる気がします。
作法はなってないと思うけれど。
先生や叔母に教えてもらった作法は忘れてしまったけど、(教えてもらったのにごめんなさい)
お茶を愛でる心は、あの頃に教えて頂いたまま。
今は、小さな四角い箱に、お茶入れ、お茶わんと、茶尺や茶巾などを入れ、
いつでも、お茶がたてれるようにしている。
プチお茶箱。
お湯はポットから。これは、叔母に教えてもらった。
手軽にお茶を楽しんでいいよって、「お盆手前」というのを教えてくださった。
多分、習ったお盆手前と、今、私がしてるのとは、かなり違うと思うけれど。
今は天国にいる叔母は、きっと、このプチお茶作法を、優しく微笑んでくれるだろう。
お茶をたてる、静かなお茶の時間は、私にとっては、自分と話す時間。
子供はまだ起きない。
起こしてみようかな〜。
抹茶の香り。。。
静かに夜が更けてく。。。
関連記事